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アトピー性皮膚炎の方からよく聞くお悩みの一つに、
「昼間はまだ大丈夫なのに、夜になるとかゆみが強くなる」
というものがあります。
眠ろうとするとかゆみが強くなり、つい掻いてしまい、さらに皮膚が悪化してしまうという経験をされている方も少なくありません。
この「夜に強くなるかゆみ」には、体の働きが関係していると考えられています。
まずは西洋医学の観点から見てみます。
西洋医学からみた夜のかゆみ
西洋医学では、夜にかゆみが強くなる理由としていくつかの要因が考えられています。
一つは体温の変化です。
夜になると体は睡眠に向けて少しずつリラックスし、血管が広がり、皮膚の血流が増えます。
血流が増えることで炎症の反応が強くなり、かゆみを感じやすくなることがあります。
また、夜になると体の免疫反応にも変化が起こります。
炎症に関係する物質の働きが変化し、かゆみを感じやすくなることがあると考えられています。
さらに、昼間は仕事や家事などで意識が別のことに向いていますが、夜は静かな環境になるため、体の感覚に意識が向きやすくなります。
そのため、同じかゆみでも夜の方が強く感じることがあります。
東洋医学では、体の働きは一日の中でも変化すると考えます。
昼は体を活動させる働きが中心になり、夜になると体を休ませる働きが強くなります。
東洋医学では、昼は「陽」、夜は「陰」の働きが強くなる時間とされています。
夜になると体は休息の状態へ向かい、血の巡りも体の内側へ集まりやすくなります。
東洋医学では皮膚の状態には「血」の働きが関係すると考えます。
血は皮膚を潤し、栄養を与える役割があります。
しかし血が不足している状態では、皮膚が乾燥しやすくなり、かゆみが出やすくなると考えられています。
夜は血の働きがより関係しやすい時間でもあるため、血の不足がある場合には、夜にかゆみが強くなることがあります。
また東洋医学では、かゆみは「風」という性質と関係すると考えます。
体の巡りが乱れることで風の性質が強くなると、かゆみが起こりやすくなると考えられています。
皮膚の状態には、肺の働きが関係するとされています。
東洋医学では「肺は皮毛を主る」とされ、肺の働きが皮膚の状態と関係すると考えられています。
また、脾の働きが弱くなると水分代謝が乱れ、湿疹や赤みが出やすくなることがあります。
肝の働きは体の巡りや血と関係しており、ストレスや疲労の影響を受けやすい部分です。
ストレスが続くと、かゆみが強くなることがあります。
腎は体の回復力と関係しており、慢性的なアトピーではこの働きも関係していることがあります。
経絡治療では、こうした体の働きのバランスを整えることで、体が本来持っている回復力を高めていきます。
少しだけ閑話
昔から「子どもは夜になるとかゆくなる」と言われることがあります。
実際に、アトピーのかゆみは夜に強くなることが多く、掻きこわしてしまうのも夜が多いと言われています。
昼間は体も心も活動しているため、多少のかゆみがあっても気になりにくいものです。
しかし夜になると体が休む状態になり、感覚が敏感になりやすくなります。
東洋医学では、こうした体のリズムも自然な変化の一つとして考えます。
そのため、かゆみを単に皮膚の問題として考えるのではなく、体全体の状態を見ることが大切だと考えています。
アトピーのかゆみが夜に強くなる理由には、
体温や血流の変化
炎症反応
体の感覚の変化
などが関係していると考えられています。
東洋医学ではさらに、
血の働き
体の巡り
体質の偏り
なども関係すると考えます。
経絡治療では皮膚の症状だけを見るのではなく、体全体のバランスを整えることで、体が本来持っている回復力を高めることを大切にしています。
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